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在宅医療

ご案内

三和病院は平成27年から訪問診療(在宅医療)を開始し、現在4年目に入っています。日本在宅医療学会の理事を務める高林克日己医師と渡邉聡枝医師に看護師が付き添って週2回行っています。一人の患者さん宅に月1回あるいは2回の訪問が基本で、必要があれば回数を増やし往診を行います。あんず訪問看護ステーションをはじめ様々な訪問看護施設、ケアマネージャーと連携しています。当院の訪問診療では最期の看取りまで対応しますし、またレスパイトをはじめ入院が必要な時にはいつでも当院に入院できるのが特徴です。もちろん必要があれば松戸市立総合医療センターや千葉西病院、新東京病院などとも連携をして治療にあたっていきます。そしてなによりも優しさをモットーとしています。

当院はまた強化型の在宅医療支援病院として、あおぞら診療所など松戸市内の8つの訪問診療施設の基幹病院としても活躍しています。なんといってもきめ細かく安心できる優しい医療で最期まで寄り添うのが当院の訪問診療の理念です。

すでにたくさんの患者さんたちの笑顔を見させていただきました。ご相談・お問合せは遠慮なく事務受付、あるいは在宅診療部までお申し出ください。

訪問診療範囲は松戸市と柏市の一部です(詳しい町名についてはご相談ください)。

 

●高林克日己医師プロフィール

ご案内

在宅24時間サポートシステム(120番システム)

 

当院は救急病院ではありませんが指定の事前指示書を提出いただき、かかりつけ病院登録申請を済まされた方については24時間、往診・入院を含めてフルサポートしています。これは急性期病院の救命救急医療システム(電話の119)とは異なり、高齢者やがん患者で終末期を迎えた人たちが自宅で安心して暮らせるようサポートするために作られた、先進的でユニークなシステムです。119番の上を行く、120番システムと名付けました。

またこの事前指示書はどなたでも利用が可能です。

当院では在宅診療を中心に、かかりつけ医の責任として365日いつでも対応できるよう、病院も受け入れ態勢を整えています。当院は三次救急病院ではありませんから、夜間に緊急検査やレントゲンを撮ることはできませんが、当院の医療でよいという方はいつでも受診ができます。(事前に当院かかりつけ患者としての登録が必要です)。もちろん他院で治療を受けることもできます。

がんの患者さんや高齢者で終末期を迎えている方に対してはACP(今後最期までどのように対応していくかの話し合い)の上事前指示書の記入をお勧めしています。

徹底的な延命医療ではなく、患者さんが希望される無理のない医療を提供しますが、このためにはこの事前指示書の登録をお願いします(事前指示書をプリントして病院に提出してください)

 

以下をクリックするとダウンロードします。

● 事前指示書(doc形式)

● 三和病院かかりつけ患者登録申請書(docx形式)

 


 

ご案内

高林先生写真ご利用いただける方

 

高齢で通院のできない方
がんの患者さんで、自宅で
  過ごしたい方

訪問範囲

訪問エリアマップ松戸市と柏市一部を対象としています。

 

*詳しい町名についてはお問い合わせ下さい。

 

負担金額について

各種健康保険が適用になります

 

[ 月2回の定期訪問診療を行った場合の1ヶ月の診療費の目安 ]

 

負担金額表

 

お問合せ

在宅医療についてご質問等ございましたら、

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

047-712-0202

 

Q&A

当院訪問診療についてのQ&A

 

三和病院で行なっている訪問診療についてQ&A方式で説明いたします。三和病院も開院後4年が経ちました。訪問診療も徐々に充実し、
多様なニーズに対応できるように なって来ています。
利用を検討される場合は、在宅医療部までご相談ください。

三和病院内科部長 八柱三和クリニック副院長
渡 辺 聡 枝

 

Q . 在宅医療って?

A…医療関係者が生活の場で行う医療です。医師が定期的に診療に行く訪問診 療、臨時に診療に行く往診のほかに、看護師、歯科医師、薬剤師、リハビリ専門 職などが、訪問することも含みます。このうち、当院が行なっているのは訪問診療です。 月に二回程度、定期的に訪問します。(訪問診療を受けていただいている方に臨時往診 をすることはあります。)

 

Q. どういう人が受けられるの?

A…継続的な診療が必要で、自力での通院が困難になった方です。病気は様々 ですが、神経難病(筋萎縮性側索硬化症、他系統萎縮症など)の方や脳血管障 害の後遺症などの方がおられます。がんなどで入院中の方がいよいよ最期の時間を自 宅で過ごしたいと希望された時にお手伝いすることもあります。

 

Q . 具体的にどういうことをするの?

A…医師が担当看護師とともにご自宅を訪問して診察、処方をし、必要に応じ て、療養上のアドバイスをします。採血や注射の他、訪問看護師へ点滴の指 示を出すこともあります。当院では主に高林医師と渡辺が担当しています。

 

Q . 当院の訪問診療の対象は?

A…原則として病院から車でおよそ10〜15分以内にお住いの方の元へうかが います。以前から八柱三和クリニックまたは三和病院にかかりつけていただい ている患者さんが通院困難になった場合はもちろんですが、他院からご紹介いただく こともあります。

 

Q . 緊急時の三和病院の対応は?

A…訪問診療を受けていただく患者さんとは事前に緊急時の対応を相談しておくことが重 要と考えています。高度な医療処置を望まず、必要とせず、穏やかに最期の時を過ごしてお られる方では、いつでも三和病院で受け入れています。また、高齢者に多い発熱で誤嚥性肺炎が疑 われる場合などは、事前に当院の対応(夜間・祝祭日に画像・血液検査ができないこと)をご理解い ただいた上で、当院で対応していきます。一方で、突然の胸痛や半身麻痺など高次 病院での初期治療を受けることで後遺症が少なくて済むと思われる病状の方では、 いったん高次病院への搬送となることもあります。(もちろん、高次病院での初期治 療が終わったらすみやかに三和病院で受け入れ可能です。)もしも、三和病院に入院 した場合には、訪問診療担当の医師が入院中の診療も担当させていただけるため、 入院と在宅治療の移行がスムーズです。

 

 

負担金額について

高齢者の看取りとかかりつけ超高齢者社会
— 在宅医療(訪問診療)医の必要性

—かなえ第 58 号(平成 29 年 2・3 月)より

 

 自宅のベッドの中で「先生、ご無沙汰してます」、と笑顔で迎えてくれる。3 日前に特養(特別養護老人ホーム)あすなろで会っ たばかりなのに。彼は 88 歳で 10 年くらい 前からの認知症はあるが、しかし進行はゆ っくりである。歩けなくなったので介護は昔 面倒をみたという年下の女性が行なってい て週に何日か特養に行く以外は自宅で過 ごす。この家に訪問診療に来るようになって もう一年になるだろうか。彼は病院にいると きには「問題児」であった。言うことを聞かないし、いつも怒りっぽく、ぶすっとした顔しか せず、看護師たちも敬遠気味だった。家に 帰ってからの彼は明るい。誰でも自分の家 はよいものなのである。

 

 私が訪問診療(在宅医療)に目覚めたの は 3 年先輩の大岩先生のスライドを見てか らである。彼は長年肺がんの患者を切った 貼ったのバリバリの呼吸器外科医であった。 その彼が突然東松戸病院を辞めて西千葉で在宅ホスピスを始めたのである。そして彼 の紹介する写真に出てくる患者さんたちの顔はみんないきいきと明るい顔をしていた。 私自身東松戸病院に勤めた折、義務として 在宅医療に週一回「行かされた」。しかしそ れを何度かやっているうちに、これこそ医の 原点であると思えるようになってきたのであ る。

 

 病院という特区では医療優先なのは当然 で、命を守るという錦の御旗の下に、患者さ んはアウエイとして本人の生活は二の次にされる。病院ではまず自然死は起こらない。 呼吸停止、心停止を見れば放置することは許されず、反射的に介入するように教育されている医療者であふれているからである。 逆にいえば、自然の死というものをほとんど の医療者は知らな いとさえ言える。しかし在宅医療はまさにホームでの医療であり、患者さん の生活第一で、医療は 2 番手になる。 酒たばこが生活のすべてではないが、 高林克日己医師 それさえも許容され、普段の生活の中で医 療が行われる。そしてそこでは死ぬというこ とさえ負け戦にはならない。癌を含め亡くなることを本人も家族も理解し受け入れている からである。それに対し医師も無理な介入はしない。

 

 三和病院で在宅医療を始めて1 年が過ぎようとしている。その僅かな期間に私は大岩先生と同様にたくさんの人たちの笑顔を みることができた。みんな入院中より明る

い顔になった。何人かの患者さんを最期まで 家で看取ったが、みな安らかで幸せそうに 亡くなった。もちろん途中で病院に入院することもあるが、実は最期まで在宅医療を受 けることのできる患者さんはとても幸せな人 たちなのである。ただそのことに気づいている人たちは、まだまだ少ない。

 

 当院では現在高林と渡邉(聡枝)医師が 毎週訪問診療をしています。ご希望、あるいはご質問のある方は、事務までどうぞご 遠慮なくお申し出ください。どなたでも受け付けることができます。

 

医療法人社団鼎会 三和病院 顧問 内科
高林 克日己





超高齢社会時代の医療について—
高齢者の看取りとかかりつけ医の必要性

—かなえ第 53 号(平成 28 年 9 月)より

 


   高林克日己医師

 近年、医療は急速な進歩をとげ、そしてすべての人がこの最新医療の恩恵を受けています。しかし高齢者にとってはその最新治療を受けることが逆に苦痛になることもあります。例えば最新の人工呼吸器につなげることで命を何日か延ばすこともできます。しかしこれが100歳の方にとってどれだけの意味があるでしょうか? どれだけ長く生きるかよりも、どれだけ幸せな、苦痛のない人生であるかの方が重要であるという考え方に反対する人はいないように思います。しかし個々のケースで何が幸せなのかの判断ということになると、その評価は難しくなります。
 医師にとって目の前に心臓が止まった患者さんがいるときに、心臓マッサージをして息を吹き返らせることを試みるのか、あるいは静かに看取るのかの判断は容易ではありません。もしその患者さんが若年で初対面であったら考える間もなく救命処置を始めるでしょう。しかしその患者さんを長い間診てきていて、本人の命がもう燃え尽きるところにあり、かつ本人がどう考えているのかを熟知している場合は判断が変わってくるでしょう。
 長い間のこのような経験を踏んで、私は事前指示書なるものを広めようと考え始めました。それは死期が近くかつ自分で意思を表現できないような状況(たとえば脳梗塞で意識がなくなってしまったときなど)では、本人が前もって書いた指示書に従うというものです。終末期においての延命治療の受け入れの是非については患者の権利として自己決定権が認められています。意識がしっかりしているうちに宣言していれば、自分で意思表示ができなくなったときに、そのような苦しい状況で生き続けなくてもよいとする選択は、既にアメリカをはじめ日本を除く先進国では法制化されています。私はその事前指示書を作り、義父に恐る恐る渡したら、私はこれがほしかったのだと喜んでくれました。実際彼は89歳まで現役で働いて、脳梗塞で倒れた後、この一枚の紙を医師にみせることで、尊厳ある死を選ぶことができました。しかし私の実父の場合は違っていました。もう食べることができなくなっていた父がこの書類を見せても彼は救急車で3次救急病院に運ばれ、それなりの処置を受け、そして亡くなりました。それは事前指示書には何ら法的根拠がなく、かつ救急車は人命第一で3次救急病院に運び込むからです。せめて彼のかかりつけ医がいたら、高度な医療ではなく、適切な処置の中で静かに看取ってもらうことができたでしょう。しかし現在そのようなかかりつけ医になるような施設は日本中探してもほとんどないのです。
 私は三和病院がこのような地域の高齢の方たちにとって、かかりつけ医として彼らの望む治療をする、安心して受け入れられる病院になりたいと願ってここに参りました。三和病院は、夜間は近隣の大病院のような検査や治療体制はとれませんが、しかし高齢者や、がんの終末期である方たちが望むのであれば、事前指示書を書いていただいた上で24時間いつでも受け入れ、無理のない範囲で治療を行う、かかりつけ医制度を進めています。


三和病院 顧問 内科
高林克日己